「この冬、ニットからメットへ。」大手3社が合同で取り組むヘルメット着用推奨の啓発活動

「この冬、ニットからメットへ。」大手3社が合同で取り組むヘルメット着用推奨の啓発活動

yukiyama

2024.03.25

Prince Snow Resorts、TOKYU SNOW RESORT、日本スキー場開発の3社は「この冬、ニットからメットへ。」をテーマに、ウィンタースポーツを安全に取り組むための啓発活動を行っています。具体的には、来場者に対しヘルメットの着用を推奨し、スキー場での安全意識を啓発する取り組みです。この取り組みをはじめたPrince Snow Resortsの山田さん(以下:プリンスホテル 山田さん)を中心に、日本スキー場開発 (以下:NSD)、TOKYU SNOW RESORT 室井さん(以下:東急 室井さん)、東急少額短期保険 山田さん(以下、東急少短 山田さん)、に詳しいお話を伺いました。

「この冬、ニットからメットへ。」安全啓発の取り組み

プリンスホテル 山田さん「この取り組みは『滑走時はヘルメットを着用しましょう』という安全啓発の取り組みです。Prince Snow Resortsから始めた取り組みですが、プリンスホテルだけでは規模が限られているので『せっかくなら3社でやりませんか』とTOKYU SNOW RESORTさんと日本スキー場開発さんにお声がけをしました。日本国内の名だたるスキー場が賛同いただくことで、この取り組みが全国的に広がっていくと考えました」

3社合同で行うヘルメット着用推奨の取り組み

───この取り組み自体はどのような背景でスタートしたのでしょうか

プリンスホテル 山田さん「​​スキー場の安全への意識が世間的には重要視されてきています。背景には、海外のスキー場では安全装備としてヘルメットの着用が一般的であるのに対し、日本ではその習慣が根づいていないということがあります。長年、日本のスキー場では、スキーやスノーボードを楽しむ人々がヘルメットではなく、ニット帽を着用することが一般的でした。これは、安全よりもファッションや慣習が優先されていたと言えるでしょう。しかし、海外からの訪問者は、日本のスキー場でヘルメットを着用していない人を見て、安全面に対する懸念を抱くことも少なく有りません。プリンスホテルでは、このような背景を踏まえヘルメット着用を推進する運動を開始しました。「この冬、ニットからメットへ。」というコピーも生まれ、スキー場の来場者に向けて、安全意識の向上を促しています。また、海外の訪問者に対しては日本のスキー場が安全であることをアピールすることに繋がっています。この推進運動は4シーズン目を迎えており、ヘルメットに対する認識の変化が少しずつ見られるようになってきました。スキー場での安全を第一に考える文化を根付かせ、国内外からの訪問者全員が安心して滑走できる環境を提供することを目指しています」

東急 室井さん「スキー場の安全性向上に関する取り組みは、業界全体での関心事となっています。東急スノーリゾートは、プリンスホテルの取り組みを参考にしていて、できるだけ怪我のリスクを減らしてお客様に楽しんでもらえるようなスキー場運営を考えています。その中で、ヘルメット着用の普及は重要であると以前から認識しており、プリンスホテルの「ニットからメットへ」をお手本として、東急スノーリゾートも足並みを揃えることを目指しています。今年からはヘルメット着用率のカウントを始めていて、その数値を公表し『安全を考えているリゾートだ』ということを周知していきたいです」

ヘルメット着用率が向上

───ヘルメットの着用率に変化はありましたでしょうか

プリンスホテル山田さん「結論から申し上げると、ヘルメットの着用率は上がっています。4シーズン前よりPrinceSnoeResortsではヘルメット着用率を調査しています。初年度のヘルメット着用率が37.5%だったのに対し、直近の調査結果では44.4%まで上昇しました。もちろん、外国人はヘルメットの着用率が高い傾向にあるので、インバウンド観光客の回復に伴って着用率が増加したとも捉えられますが、徐々に日本人の方々にも、この運動が定着しつつあると思っています。我々はヘルメット着用率60%を目標にしているので、この活動を通じて着用率を増やしていきたいです」

怪我を未然に防ぐヘルメットの重要性

プリンスホテル 山田さん「被っていても全ての怪我を防げるわけではないですが、被っている方が万が一の転倒時の怪我のリスクは少ないです」

東急 室井さん「我々が運営するスキー場は、地域によって異なる雪質で、ドライな雪からウェットな雪まで様々な環境でスキーやスノーボードが楽しめます。多様な雪質があるのは、魅力の一つですが、同時に安全への配慮も必要になるため頭部の保護は重要です。とくに子供たちのヘルメットの着用は強く促していきたいですね。現状は利用者のヘルメット着用率はまだ約20%と低いのですが、今後3年以内にその数値を40%まで引き上げたいという目標があります。そうすることで、ヘルメットの着用が普及している安全なスキー場として選ばれるようになり、ご家族で安心してスキー・スノーボードを楽しめる場所として認知されるはずです」

ヘルメットをより身近なものに

───ライトユーザーはヘルメットの必要性を理解するのが難しいと思いますが、そのギャップを埋める取り組みについて教えて下さい

NSD「竜王スキーパークはスノースポーツ実施時のヘルメットの普及や、安全にスノースポーツを楽しむウインタースポーツ人口拡大に率先して取り組んでいます。受傷時の「頭を強く打った疑い」の割合はスキーもスノーボードも13~15%台の高率で頭部を強打していることから、ヘルメットの着用が推奨されます。竜王スキーパークでは『日本一スノボーデビューしやすいスキー場』を宣言していて、ヘルメットの無料貸出を行っています」

東急 室井さん「実現できるかは分かりませんが将来的にはNSDさんのように、ヘルメットの無料貸出を行ればと思っています。ライトユーザーの方ほど転倒・衝突リスクは高いです。無料貸出があれば気軽にヘルメットを試せるので、ヘルメットをより身近なものに感じてもらえるキッカケになると思います」

この取り組みで目指している世界観

プリンスホテル 山田さん「スキー・スノーボードをする際にヘルメットを着用することが当たり前になるような文化を作りたいと思っています。怪我のリスクを減らして、安全にお客様に楽しんでいただきたいです。『この冬、ニットからメットへ。』のキャッチコピーはどんどん使ってもらって、他のスキー場でも賛同していただけると嬉しいですね」

東急 室井さん「スキー場を選ぶ際に『このスキー場は安心できる』と感じてもらえるような環境を作ることが目標です。プリンスホテルのような安全意識の高いスキー場をモデルにして、東急も安全への取り組みに力を入れているということを示していきたいです」

東急少短 山田さん「この取り組みを発端に、将来的にはヘルメット着用率とスキー保険(傷害保険・賠償責任保険)の加入率を同じレベルまで上げる事が出来ればと思っております。安全に滑るという部分ではヘルメットと同様に『万が一のお守り』として保険の加入も大事な要素だと思うので、併せて啓発していきたいです」

NSD「ヘルメットの着用ももちろんですが、安全の啓発というところでは、キッズの雪あそびのデビューを安全に実現できるかというところも考えています。リフトの乗り降りや安全な滑り方など、最初の一歩をどのようにサポートしていくかが重要です」

>>「この冬、ニットからメットへ。」安全啓発のページはこちら<<

・Prince Hotel&Resorts:https://www.princehotels.co.jp/ski/winter/

・日本スキー場開発株式会社:https://www.nippon-ski.jp/manage-winter/

・TOKYU SNOW RESORT:https://www.tokyu-snow-resort.com/

・東急少額短期保険:https://www.tssi.co.jp/service/smaqsnow.html