今年は週末ごとに寒波が到来し、12月から素晴らしいコンディションが続いています。この恵みの降雪により、多くのスキー場が予定通りオープンを迎えることができています。
おかげでスキー場の選択肢も多くなりましたね!スキー・スノーボードを長年楽しんでいる方であれば、行き先選びに迷うことは少ないでしょう。しかし、始めたばかりの方にとって、数多くのスキー場の中から選ぶのは簡単ではありません。
そこでこの記事では、関東と関西に絞って、都心近郊で楽しみやすいエリアとその特徴をご紹介していきます。スキー場選びの参考にしてください!
1. 関東近郊からのおすすめスキーエリア
群馬県・沼田/みなかみエリア
首都圏からのアクセスが良好で、雪質も良く人気のエリアです。東京から車で約2時間、新幹線を使えば公共交通機関でもアクセスができます。周辺には数多くの温泉地があり、アフタースキーも充実しているのが特徴です。比較的スキー場のオープンが早く、年によってはGWまで営業しているスキー場もあります。
ピックアップ:川場スキー場
首都圏からのアクセスの良さと、整備の行き届いたコースが魅力のスキー場です。立体駐車場からゲレンデ直結はストレスを感じさせません。全17コースの7割が初中級者向けで、ワイドバーンが多いのが特徴。山頂からの谷川岳の眺望は格別です。キッズパークやスノーエスカレーターも完備し、ファミリーでの利用に最適。レストハウスでは地元食材を使った料理も楽しめます。
新潟県・湯沢エリア
日本有数のスキーリゾートが集まる、昔から人気のエリアとして知られています。東京から上越新幹線で約90分という抜群のアクセスの良さを誇り、関越自動車道のインターからも近いスキー場が多いです。エリア内には多彩なスキー場が点在し温泉やグルメも充実しており、スキーだけでなく総合的なウィンターリゾートとして人気を集めています。
ピックアップ:神立スノーリゾート
越後湯沢駅から近く、抜群のアクセスを誇るスキー場です。センターハウスもリニューアルし、非常に快適です。上級者コースから、なだらかな初級者コースまで、バランスの取れたコース設計が特徴。ナイターも人気で、深夜まで営業しています。スノーパークも充実しており、レベル別に2つのエリアを用意し、初心者から上級者まで楽しめます。
長野県・志賀高原エリア
標高の高さから日本屈指の雪質を誇るスキーリゾートです。東京から車で約3.5時間、長野新幹線とバスを利用してのアクセスも可能です。日本最大級のスキーエリアとして知られ、上級者向けの本格的なコースも充実しています。志賀高原はユネスコが認定する生物園保存地域(ユネスコエコパーク)に認定されており、雄大な自然の中でのスキーは格別な体験となるでしょう。
ピックアップ:志賀高原 焼額山スキー場
最長滑走距離約2430m、雪質は本州随一の志賀高原に位置し、長野オリンピックの舞台となったオリンピックコースをはじめ、中上級者におすすめのコースが多く、滑りごたえ抜群のゲレンデ。パウダースノーが楽しめる非圧雪コースも充実している。また、ゴンドラが2基備わっておりゲレンデ内の移動も自由自在。麓には雰囲気の異なる3つのホテルを備えており、宿泊と合わせて楽しむのもオススメ。
長野県・白馬エリア
北アルプスの雄大な景色と豊富な積雪量を誇る、国際的にも名高いスキーリゾートです。東京から車で約4時間、長野新幹線経由でもアクセス可能です。広大なゲレンデと長いコースとバリエーションで、ファンも多く、パウダースノーの質の高さから、海外からの観光客も多く訪れる人気エリアです。インターナショナルな雰囲気の中で、多彩なコースと本格的なパウダースノーを体験できます。
ピックアップ:白馬岩岳スノーフィールド
12/20に最新の10人乗りのゴンドラが開業した注目の高いスキー場です。北アルプスの絶景と360度のパノラマビュー。自然の地形を活かした多彩なバリエーションの2コースであらゆる滑りを堪能できます。またツリーラン感覚を味わえるパウダーコースも7つあります。山頂から四方八方へ広がるゲレンデは安全で快適なスノーアクティビティが楽しめます。
新潟県・妙高エリア
日本海からの豊富な雪と良質なパウダースノーが特徴のエリアです。東京から上越新幹線で約2時間でアクセスでき、北陸新幹線の開通でさらに便利になりました。妙高山の雄大な景観を背景に、多様な難易度のコースがあります。特に新雪コンディションの良さは格別で、深さを求めるスノーマニアから高い支持を得ています。温泉地も近く、スキーと温泉を組み合わせた贅沢な週末を過ごせます。
ピックアップ:赤倉観光リゾートスキー場
妙高高原の中でも特に充実したコース数を誇るスキー場で、初級から上級までバランスよくコースが配置されています。ツリーラン可能エリアも設定され、パウダースノーを満喫できます。山頂からは妙高山の絶景が広がり、隣の赤倉温泉スキー場ではナイターも好評。名物の赤倉温泉まで徒歩圏内という立地も魅力です。
2. 関西近郊からのおすすめスキーエリア
岐阜県・奥美濃エリア
奥美濃エリアは岐阜が誇る魅力的なウィンターリゾートです。東海北陸自動車道沿いの山々には複数のスキー場が点在し、それぞれが個性豊かな魅力を持っています。なだらかなビギナーコースから全長5キロメートルに及ぶロングコースまで、さらに充実したスノーパークを備えるなど、多彩な滑走が楽しめます。関西圏からは日帰り圏内として親しまれていますが、宿泊施設も充実しているため、連泊での滞在も快適です。観光の見どころも豊富で、特に城下町として知られる郡上八幡は、シンボルの郡上八幡城を筆頭に、風情ある水路や古い町並みが残る歴史スポットとして人気です。
ピックアップ:高鷲スノーパーク
西日本最大級の高鷲スノーパーク。初心者から上級者まで満足できる全13コース、最大滑走距離は4900mです。隣接するダイナランドと合わせると、1日では遊び尽くせないほどのビッグスケールゲレンデです。人工降雪機を完備しており、安定した積雪量と雪質を確保。雪不足のシーズンでも安心です。また、雪遊び専用のファミリースノーエリア『ユキノス』も好評です。
滋賀県・福井県エリア
日帰りで楽しめるスノーリゾートが点在しています。大阪から車で約2〜4時間の間でアクセスでき、場所によっては公共交通機関でもアクセスしやすいエリアです。レンタルや設備投資に力を入れているスキー場もあり、気軽にスキー・スノーボードを楽しめる環境が整っています。スキー・スノーボードデビューに最適です。
ピックアップ:グランスノー奥伊吹
最新鋭の人工造雪機を導入し、今シーズン関西最速OPENを果たしたグランスノー奥伊吹。関西エリア最大規模のスノーリゾートで、関西圏や中部圏からのアクセスも抜群です。9本のリフトと全14コースがあり、自然の地形を活かしたコースレイアウトで、初心者から上級者まで誰でも楽しめる環境が整っています。「世界一の積雪量」を誇るエリアで、雪もしっかり楽しめます。さらに、近年では「日本最速」の高速リフトが導入されました。日本でも最大規模を誇るキッズパークにはトンネル付きの動く歩道も設置され、新設のセンターハウスやレストランで滑る以外が非常に充実しています。
兵庫県エリア
大阪から車で約2.5時間、特急とバスを利用したアクセスも可能で、日本海側特有の雪を楽しむことができます。ファミリー向けのコースも充実しており、名湯「城崎温泉」にも近いため、温泉と組み合わせたプランを考えることもできます。スノーパークに力を入れているスキー場もあり、ビギナーからエキスパートまで幅広いレベルの方が楽しめます。
ピックアップ:ハチ高原スキー場
エリアを代表する人気スキー場です。鉢伏山頂からハチ・ハチ北2つのスキー場が同時に楽しめます。初級、ファミリー、中上級それぞれに適したエリアを配置し、中央ペアリフト沿いのスノーパークは多くのアイテムが敷き詰められ、上級者を唸らせます。
3. スノーボーダーのレベル別エリア選びのポイント
ここまで関東・関西の主要なスキーエリアをご紹介してきましたが、実際にどのエリアを選べばよいのでしょうか。実は、エリア選びで重要なのは、スキー場の特徴や立地だけでなく「自分のレベルに合っているかどうか」というポイントが大事です。
例えば、スノーボードを始めたばかりの初心者の方には、なだらかなコースが多く、コース幅にゆとりのあるエリアがおすすめです。例えば、先ほどご紹介した群馬県のみなかみエリアや志賀高原エリア、関西近郊だと、兵庫県エリア、滋賀県・福井県エリアは、比較的初心者に優しいコースが整っています。
技術が向上してきた中級者の方には、湯沢エリアや奥美濃エリアなど、様々な斜度のコースを試せるエリアがぴったりです。特にこの段階では、パークエリアの充実度もチェックポイントの一つ。ボックスやキッカーなど、トリックの練習ができる施設があれば、さらなるスキルアップも期待できます。
そして、思い通りの滑りができるようになった上級者の方には、白馬エリアや妙高エリアがおすすめです。バックカントリーやパウダースノーを存分に楽しめ、急斜面や深雪エリアも充実しています。サイドカントリーでのライディングが可能なエリアは上級者として外せないでしょう。
各エリアのゲレンデ情報やコース状況は、シーズン中でもコンディションによって変化することがあります。事前にスキー場の公式サイトやSNSで最新情報をチェックすることをお忘れなく。また、yukiyamaアプリで他のユーザーの感想やコメントをチェックすれば、よりタイムリーな情報が手に入ります!コースバリエーションもマップから確認できます。それでは、充実したスノーシーズンをお楽しみください!