スキー・スノーボードはオフシーズンも上達できる!初心者にも挑戦しやすいオフシーズントレーニングガイド

スキー・スノーボードはオフシーズンも上達できる!初心者にも挑戦しやすいオフシーズントレーニングガイド

yukiyama

2025.05.06

こんにちは!yukiyama-web編集部のニシイです。5月6日で24-25シーズンの営業を終了するスキー場が多く、ここで一区切りという方も多いはず。最後まで雪を追いかけてきた皆さん、お疲れさまでした!

「次のシーズンまでまだ半年以上もある…」と寂しく思っている方も多いとは思いますが、でも、待ってください!実はこのオフシーズンこそ、次のシーズンで大きく成長するための期間だったりします。

今回は、オフシーズンにぜひ試して欲しいトレーニングをご紹介します。筋力トレーニングだけではなく、感覚のトレーニングにつながるものもピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてください!

オフシーズンのトレーニングの重要性

「なぜオフシーズンにトレーニングが必要なの?」と思う方もいるかもしれませんが、スキーやスノーボードは最終的にフィジカルが重要になってくるので、オフシーズンのトレーニングをするにこしたことはありません。

シーズン中に養った筋肉も使わなければ徐々に衰えてしまいますので、継続的なトレーニングを行うことで、次のシーズンも高いパフォーマンスを維持できます。また、いきなり冬になってから運動を始めると、体が準備できていないため怪我のリスクも高まります。オフシーズンから少しずつ体を慣らしておけば、その怪我のリスクを減らす事ができるでしょう。また、身体能力を高めておくことは、雪上での技術向上に直結します。オフシーズンに磨いたバランス感覚や筋力は、雪上での動きにプラスに働きますし習得も早まるかもしれません。さらに、毎年シーズン初めに感じる「なんか感覚が戻らないな…」という違和感も、日頃からトレーニングを続けていればなくせる。シーズン初日から思いっきり滑りを楽しむためには、オフシーズンのトレーニングは欠かせません。

スキー・スノーボードの専門施設でのトレーニング

技術向上に本腰を入れたオフシーズンを過ごしたい方に向けて、より本格的な環境でトレーニングができるおすすめの施設を紹介します。

1. インラインスケート・スケートボード

スケーティングの動きはスキーのターン感覚に近く、前後左右のバランス感覚を養うのに最適です。スケートボードもスノーボードと動きが似ています。公園や河川敷などの広いスペースで練習しましょう。ヘルメットやプロテクターの着用をお忘れなく!

2. サマーゲレンデ

「プラスノー」や「ピスラボ」と呼ばれる特殊なマットが敷かれたゲレンデで、実際のスキー・スノボに近い感覚を味わえます。その場所にあった板を使う必要があるので、レンタルが可能かどうかもチェックしておきましょう。

施設紹介①:ウイングヒルズ白鳥ゾート

メインゲレンデに人工スノーマット「ピスラボ」を敷き詰めています。夏でも雪に限りなく近い感覚で、スキー・スノーボードを楽しむことが出来ます。全長1,000m×最大幅30m以上のサマーゲレンデは、日本最大級です。

URL:https://winghills.net/green/summer_gelande/

施設紹介②:かぐらサマーゲレンデ

約1,100mの国内最大級スノーマットコースは幅最大50mの広さを誇ります。また、約120mにわたる30連続の人工コブセクションが設置されており、夏でも本格的なモーグル練習ができる環境となっています。

URL:https://www.princehotels.co.jp/naeba-area/summer-gelande/

3. マットジャンプ施設

「キングス」や「クエスト」などのスキー・スノボのジャンプ技をオフシーズンに練習できる施設です。エアマットに着地するので、失敗しても安全に練習できます。次のシーズンに向けてトリックの練習をしたい方におすすめです。

施設紹介①:大阪KINGS

大阪の枚方と京都の京田辺の境にある、一年中滑って練習のできる日本最大のスキー&スノーボード練習場です。今年度は新ブラシ「SNOWTURF」の導入も決まっており、施設のアップデートも見逃せません。

URL:https://osaka-kings.com/

施設紹介②:SLAB OUTDOORPARK TATEYAMA(旧立山キングス)

SLAB OUTDOORPARK TATEYAMAは富山県にあるスノーボード・フリースタイルスキーのジャンプやジブを年間通して楽しむための施設です。シーズン前のトレーニングにも最適な環境を提供しています。

URL:https://slab-outdoorpark-tateyama.com/

自宅で手軽にできるトレーニング

1. 下半身の強化:スクワット

スキー・スノーボードともに下半身の筋力は非常に重要です。特に太ももの前面(大腿四頭筋)と後面(ハムストリングス)、お尻(大臀筋)の筋肉は、ターンの時の安定性に重要です。

2. 体幹強化:プランク

体幹の筋力も、スキー・スノーボードともに安定した滑りのために不可欠です。特にターン中のバランス維持や、急な地形変化への対応に必要な筋力です。呼吸を止めずに、おへそを引き上げるような感覚で行うと効果的に圧をかけられます。慣れてきたら時間を延ばしていきましょう。

3. バランストレーニング

滑走中のバランス感覚を養うトレーニングも重要です。バランスボードを活用した、不安定な状態でのバランストレーニングも効果的です。スキー・スノボの前後左右の体重移動を意識して練習しましょう。

持久力のトレーニング

1. 有酸素運動

長時間滑り続けるための持久力は、オフシーズンにこそ鍛えておきたいポイントです。

週に2〜3回、20〜30分程度のジョギングを行うだけでも十分な効果があります。無理せず自分のペースで行いましょう。

マウンテンバイク(MTB)で感覚を養うトレーニング

夏のスキー場に行ったことはありますか?実は一部のスキー場では、マウンテンバイクコースとしてオフシーズン開放しているところがあります。スキーやスノーボードのオフトレとして、MTBはとても効果的。その理由と魅力をご紹介します。

MTBとスノースポーツの共通点

MTB(マウンテンバイク)とスキー・スノーボードには、いくつかの共通点があります。最も大きな共通点は、どちらも山の斜面を利用し、重力に身を任せて滑走する感覚を楽しむスポーツであるという点です。

MTBのコースで必要とされる体のバランス感覚は、パウダースノーやコブ斜面を滑る際にも直接役立ちます。また、MTBでのコーナリングにおける体の使い方は、スキーやスノーボードのターン動作と非常によく似ています。外側への体重移動や目線の使い方など、技術的に共通する部分が多く見られます。

おすすめのMTBフィールド

多くのスキー場では、リフトを利用してMTBを楽しめる「ダウンヒルコース」が整備されています。おすすめのスポットをご紹介します:

  • 富士見パノラマリゾート(長野県):初心者向けコースから上級者向けまで幅広いコースが整備されています。
    URL:https://www.fujimipanorama.com/mtb/
  • 白馬岩岳スノーフィールド(長野県):夏も大きな盛り上がりを見せている白馬エリア。中でも白馬岩岳スノーフィールドはMTBの聖地として人気です。
    URL:https://iwatake-mountain-resort.com/

初めてのMTBへのアドバイス

施設のレンタルをうまく活用しましょう。ヘルメットや膝・肘プロテクターなどの安全装備もレンタルできるところが多いので、万全の装備で臨むのがベターです。MTBの下りコースの感覚はスキーやスノーボードの「滑る感覚」にとても近いものです。ぜひ一度、夏のスキー場でMTBを体験してみてください。きっと新しい発見があり、次のシーズンのスノースポーツにもプラスになるはずです!

その他:スマートウォッチを活用したデータ管理

最近のスマートウォッチは、日々のアクティビティの記録を撮るだけではなく、スキー・スノーボードで使える機能を搭載しているものも増えています。オフシーズンのトレーニングからスマートウォッチをを活用することで、効果的なトレーニングが可能になります。

トレーニングデータの可視化

心拍数、消費カロリー、移動距離、ペースなどのデータをリアルタイムで確認できるため、自分の体調や成長を客観的に把握することができます。データを見える化することで、モチベーション維持にも効果的です。

運動強度の管理

心拍ゾーンを意識したトレーニングが可能になります。有酸素運動と無酸素運動をバランスよく取り入れることで、効率的に体力向上を図れます。特に持久力を高めるには、最大心拍数の70〜80%程度の強度でのトレーニングが重要です。

トレーニング履歴の分析

週間・月間の運動量を振り返り、徐々に負荷を上げていくことで効果的にトレーニングを進められます。また、スマートウォッチは、冬の間の滑走データも記録できるので、オフシーズンのトレーニング成果がシーズン中のパフォーマンスにどう影響するかを分析するのにも役立ちます。

写真:HUAWEI WATCH GT 5 Pro

まとめ

オフトレーニングで大切なのは、継続とライフスタイルに合わせたトレーニングを行うこと、そして楽しんで続けることが非常に大事です。わたしの話をすると、毎年オフシーズンには筋トレを中心にトレーニングするようにしています。下半身のトレーニングを怠ると、シーズン初日の「足パンパン問題」が深刻になるので、そこは意識してやっていますね。加えて、スノーボードではジャンプが好きなのでマット施設でのトリックの練習も欠かしません。きたるオフシーズン、みなさんも楽しんでいきましょう!

yukiyama-web編集部 ニシイ