
新たなオフトレ施設が相模原に誕生しました。
初心者から経験者まで、幅広い層がスキー・スノーボードを一年中楽しめる施設です。
今回は、施設誕生の経緯やコンセプト、これからの展望について、中心スタッフのお二人にお話を伺いました。

写真左から、チョコバニラボール新井氏、千葉真人氏
まず、ブックオフスポーツパーク相模原が始まった経緯から教えてください。
最初から相模原というわけではなく、南関東でオフトレ施設を作れないかという話から始まりました。
そこから土地を探し始め、場所を変えながら4~5年ほど探し続けてきました。
途中でさまざまな状況の変化がありましたが、南関東にオフトレ施設を作りたいという思いはずっとありました。また、次世代型スノーブラシ「SNOWTURF」を全面的に敷設したいという思いもありました。
そうした中で、さまざまなタイミングが重なり、今回、相模原という場所で話が進むことになりました。
今回、協力して施設の立ち上げを行うこととなったブックオフは相模原発祥の企業であり、相模原から新しいスポーツ文化を作っていきたいという思いも、この施設には込められています。
チョコさん(チョコバニラボール新井氏)は、今回の施設ではどのような立場で関わるのでしょうか。
スタッフとして関わります。
結局、自分は人が滑る場所を作ることが好きなのです。
ディガーをやっていたときもそうですが、お客さんが楽しめるものを作って提供する。
今回も、その延長線上にあると思っていて、新しいフィールドを作る側という感覚に近いです。
千葉さん(千葉真人氏)は、施設運営に関わるのは初めてではないですか?
これまでもディガーなど、スキー場に関わる仕事はしてきました。
だから、まったく新しいことというよりは、その延長線上にあると思っています。
お客さんが楽しめるものを作り、それを提供するという点では同じです。
今回はオフトレ施設側の人間として関わる、そこは今までとは違いますね。
個人的にはすごく自然な流れだと思っています。

オープニングイベントでのBOOKOFFサポートライダー森井姫明麗選手のジャンプ

オープニングイベントに出店したスノーボード外来のある蓮根かとう接骨院
なぜ相模原だったのでしょうか。
やっぱり周辺人口の多さですね。
相模原だけではなく、西東京、八王子などを含めたエリア全体を考えると、かなり大きなマーケットがあります。
しかも、この周辺はスケートもかなり盛り上がっています。
実際にオリンピックのメダリストが出ているような地域ですし、スノーボードについても、近隣にはポテンシャルの高い子たちがたくさんいます。
このエリアにジャンプのオフトレ施設があれば、ここから新しい選手が出てくる可能性は十分あると思っています。
今回の施設ができることで、神奈川県内でスケート、スノー、サーフという、いわゆる3Sを一つの県の中で楽しめる環境が、より充実することになります。
神奈川では、スケートやサーフの文化がある一方で、スノーボードのジャンプをオフシーズンに練習できる場所は限られていましたので、ブックオフスポーツパーク相模原にいろんな人に来てもらって、楽しんでもらいたいですね。

施工前の敷地。ここから施設の整備が始まった。

整地後の敷地

マットを敷いた状態
施設のコンセプトを教えてください。
一つは、南関東で本格的なスノーボードジャンプを練習できる場所を作ること。
そしてもう一つは、今の時代に合ったオフトレ施設にアップデートすることです。
オフトレ施設というものは、一度作ってしまうと、時代が変わっても簡単に変えることは難しいです。
だからこそ、今回の施設は完成したら終わりではなく、初期段階、次の段階、最終形態というように、将来的に拡張していける構想を持っています。
どんな人に来てほしいですか?
なるべく幅広い人ですね。
初心者から、ある程度競技をやっている人まで。
ただ、道場みたいな雰囲気にはしたくないのです。
スノーボードのジャンプは、どうしても練習を積み重ねて上達していく要素が強いので、結果的にはやり込む場所になる。
でも、初めて来る人からすると、道場っぽい雰囲気はちょっと入りづらいので、イメージとしては道場というより遊園地に近いです。
本気で練習することもできる、初めて来た人も楽しみながら上手くなることができるといった、いろんな人が楽しめる施設にしたいですね。
ジャンプ施設としてのこだわりは?
昔のようなステップダウンキッカー(リップが高く、ランディングが下に落ちているタイプのキッカー)が、ゲレンデにほとんどなくなりました。
現在主流になっているテーブルトップキッカー(リップとランディングの間に、平らなテーブルがあるキッカー)や、ハイブリッドキッカー(ステップダウンとテーブルトップの中間的な形状を持つキッカー)は、ステップダウンキッカーに比べると、落ちていると感じる時間が短い。
だからこそ、しっかり放物線を描いて飛んでいる感覚を出す必要があります。
そこで、エアマットの位置やキッカー全体の形状について、一般的なジャンプ台とは少し違う設計にしています。
よりテーブルトップに近い形状にすることで、実際の山で飛ぶ感覚に近づけ、より実践的なジャンプができるようにしています。
キッカーのサイズは?
最大でも、国内の全国大会レベルを一つの基準にしています。
世界トップレベルを目指す人には、その先にもっと大きな施設があります。
一方で、ここでは初心者から競技者まで、できるだけ幅広い層が練習できることを重視しています。
施設を作るうえで、もう一つ重要なのが反復性です。
どれだけ巨大で豪華なパークを作っても、1本滑るのに時間がかかりすぎると、練習効率は落ちてしまう。
この技ができるようになったという実感を得るには、何度も繰り返せることが重要です。
だから、施設としては大きいことだけを目指すのではなく、短いサイクルで何度も練習できることを大切にしています。
施設を作るうえで苦労していることは?
やっぱりライフラインですね。
特に電気や水道を引くのは、場所によってかなり難しい。
それ以上に大変なのが、土地に関する法律や条例です。
土地を見つけて、ここに作れそうだと思っても、それだけでは作れない。
一つ一つ確認していく必要があります。
オフトレ施設というと、ジャンプ台やエアマットをどう作るかという技術的な部分に目が行きますが、実際にはその前段階で、土地や法律の問題をクリアしなければいけない。
施設づくりのかなり重要な部分ですね。
今後、ジャンプ以外のエリアも増えるのでしょうか。
構想としてはあります。
最終的にはジブやフリーラン、グラトリなど、いろいろなジャンルに対応できる施設にしたい。
今回の施設は、オープン時が最終形ではありません。
ブックオフスポーツとの協業ということもあり、スノーボードだけに限定せず、さまざまなスポーツやアクティビティとの組み合わせも考えていきたい。
例えばゴルフなど、将来的な展開についても話はしています。
段階的に施設を広げながら、長く楽しめる場所にしていきたいですね。
もう一つ考えているのが、周辺施設との連携です。
圏央道沿線には、スノーボードだけではなく、スケートやジブ施設など、さまざまなアクションスポーツの施設があり、相互交流ができれば面白いと思っています。
将来的には、オフシーズンに圏央道エリア全体を使ったシリーズ戦のようなものもできるかもしれません。
施設単体ではなく、周辺全体でアクションスポーツを盛り上げていく。
そういう形になったら面白いと思っています。
最後に、ブックオフスポーツパーク相模原を利用する人たちへコメントをお願いします。
南関東でジャンプができる施設をずっと作りたいと思っていました。
それが10年近く経って、ようやく形になろうとしています。
初心者の人も、これからジャンプを始めたい人も、競技を続けている人も、いろんな人に来てもらいたいです。
本気で練習する場所にもできるし、単純に遊びに来てもいい。
道場ではなく、もっと多くの人が気軽に楽しめる場所にしたいです。
そして、ブックオフスポーツパーク相模原から新しい選手やカルチャーが生まれてくれたら嬉しいですね。
たくさんの人に楽しんでもらえる施設にしたいと思っています。

Webサイト https://bookoffsportspark.com/
〒252-0156 神奈川県相模原市緑区青山字川音1455
無料駐車場あり
定休日:毎週木曜日(祝日の場合は営業)

■チョコバニラボール新井
プロスノーボーダーとして活動を続ける傍ら、さまざまなスノーボード施設でのライダー経験、スタッフ業務、運営経験を持つ。初心者からトップアスリートまで幅広い層に対しての的確なアドバイスに定評がある。現在はYouTuberとしても活動しており、その存在感にさらに磨きをかけ続けている。
・YouTube https://www.youtube.com/@cvbaraich/videos
・X(Twitter) https://x.com/cvbarai
・Instagram https://www.instagram.com/cvbarai/

■千葉真人
プロスノーボーダーとして活動する傍ら、スキー場のパーク運営や映像制作、イベント運営などにも携わる。
自身のブランド「SNEAKYZ」やYouTube「MA7TV」を通じて、スノーボードの魅力を発信している。
・YouTube https://www.youtube.com/@MA7TV
・X(Twitter) https://x.com/MA7TeeeeeV
・Instagram https://www.instagram.com/i.am.manato/
